余杭

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余杭は杭州の西北郊外にあります。

新余杭市とはちがいます。古くからある余杭鎮という村です。(新余杭市は臨平市を中心にして新に設けられた町です。)

義父の生れ故郷です。

そんなわけで仕事も兼ねてしばしば訪れています。
杭州に隣接していながら、この村はまるで時間がとまっているかのように古い中国の村の面影を残していました。

そのあたりの思い出は別ページに書いておりますのでそちらをご参照ください。

2007年清明節に義父のお墓参りに行きました。

久しぶりの余杭はかなり変わっていました。しかし、他方ではこの十数年来少しも変わっていないところもありました。

最近の余杭のご紹介です。

余杭市内には運河が縦横に走っている。
水はそこそこ汚い(笑)

日本の新幹線をまねた車両で、内装もよく似ている。

余杭へ行くにはまず、杭州へ行かなくてはなりません。
上海=杭州間は専用の路線が走っています。始発駅は上海南駅。
昔は龍梅駅という小さな駅から出発していましたが、新しい上海南駅はとんでもなく大きい駅です。

出発は二階、車両に乗り込むときは一階へおります。そうです、飛行場のそれとよく似た作りになっているのですね。

セキュリティも空港とほとんど同じです。

左の写真の車両は特快ですが、普通の特快とくらべてもお値段は倍近くいたします。それでもいつも満席と人気です。

上海から杭州まではおよそ1時間半余でしょうか。日本とちがってカーブが少ないので乗り心地はいいですよ。

車内マナーはあいかわらずほめられたものではないようです。ゴミや食べかすが床に散乱するのにさほど時間はかかりませんでした(笑)

杭州に着いた我々は客引きのおじさんに誘われるまま軽のライトバンの白タクに乗り込みました。さんざん値切ったのですが、地元の人に言わせるとやはり足元を見られたらしい。
ま、我々も6人も乗り込んだのだからいいことにしよう(笑)
1時間弱走ってようやく目的地の余杭鎮に到着。やれやれ・・・

余 杭

余杭は小さな村です。
とは言うものの、日本の感覚でいうとちょっとした地方都市程度の面積をもっています。

この2枚の写真は最近できた新しいファッション通りです。
店舗の上はマンションです。日本でいうところの「下駄履き住宅」といったところでしょうか。
余杭市内ではいちばんモダーンな地です。

宿泊した親戚の家はこの上にあります。(左)
階上の住宅への入り口は裏側にあります。

通路や階段は例のごとく汚いですが、一歩室内に入るときれいに飾られています。この落差にいつも驚かされます。

水路も発達

余杭は古くから運河や水路が発達していた地です。
市街地にも小さな水路があります。
水はけっしてきれいとはいえませんが、洗濯する姿も見受けられますね。

橋の上では老人たちが座り込んで、一羽の小鳥を売っていたり、自分のところで採れたしおれた野菜を売っていたり、二胡を弾いていたりと、なかなかにぎやかです。(下)

洗濯してきれいになるの?

大きな水路もあります。橋の上にはベンチも置かれ、人々がしばしの憩いを求めてここにやってきます。

古い町並みを歩くといったいいつの時代じゃ!と叫びたくなるような建物が残っています。ここも昔は繁盛した書店だったのでしょうか・・・

お墓参りに行きました。余杭も夫婦墓です。夫婦の名前(もちろん別姓ですね)が掘り込まれ、陶板に焼き付けられた写真がその上に貼り付けられています。夫婦のうちどちらか一方が先に他界し、もう一人が生存している場合は日本と同じで自分の名は朱で書かれています。
ここは真新しい墓地で、丘の中腹にそって墓域が広がっています。麓というか下には焼き場があります。土で作られた釜風呂のような焼き場で数十人が同時に焼けるようになっています。お棺を入れたあと入り口は土で塗り固める方式のため、4,50人ほどの分を用意しておかないと間に合わないのかも。
 
(左)余杭の犬です。人懐こい奴でした。 (右)余杭の鶏です。(爆)
鶏君は最終日、私のお腹に収まりました。よくしまった肉でありました。「落とす」所から料理をするところまですべて付き合いましたですよ。なむまんだぶぅ〜。

田舎のこととて生活の中に動物(愛玩用と食料用(^^;)がいます。
この家は農家ではありませんが、食用の鶏を飼っています。
おもてなしをするときには強い味方になってくれます(笑)

 

朝は近くの食堂でとります。(左写真)今日の朝食は小龍包と豆乳ですね。小龍包は店の前でこんなふうに(右写真)順番に蒸していきます。豆乳は温かいです。年季の入ったどんぶりに入れてくれます。

 調理前の食材です!

河魚の干物、砂肝、そして豚の耳!(私の好物です(笑))

このあたりではいまだに洗面器が大活躍!

 

 

余杭は小さな村です。

杭州に接していますが、都市の発展からはやや取り残された感があります。
それだけに古きたたずまいがそこここに垣間見ることができますね。なんとなく懐かしさを感じさせます。

右の写真は朝食を買い求めたり食事をしたりする朝の風景です。朝食は屋台で買ったり、レストランで食べたりと、中国ではよく見られる光景です。

二泊した後、我々は上海へ向けて帰ることにしました。
余杭からはバスで杭州へ向かいます。もちろん一般的な乗合バスです。私は親戚一同から乾杯乾杯の嵐のあと、送り出されました。近くの停留所からバスに乗車。およそ一時間ほどの行程です。清明節も終わった夕方です。人や車も少なくなっていました。バスはスピードをあげて走り続けます。
半分くらいも走ったころでしょうか、そのころ私は一人脂汗をかいておりました。何故かって? 乾杯の「つけ」が回ってきていたのです。地道を走るバスは激しく振動します。その振動はいよいよ私を窮地に追い詰めていきます。もはやこれまで!バスを止めてもらおうと決心したとき、バスはガソリンスタンドへ。ガソリンスタンドとバス停が同じところにあったのです。
ハプニングではありましたが、バスもガス欠になってしまっていました。私は車掌に一言言うとトイレへダッシュしました。
……いや〜九死に一生とはこのことかと!

人々は朝食を買い求めて食べるのが普通です。
あるいは外で食べます。
日本では考えられないことですね。

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